Burin (ビュラン) では彫金を通じて人とモノへ
静かな喜びを宿す活動をしています。
職人の喜びや手ごたえも、お客様の喜びの一助と捉え、
一つ一つの工程に熟慮を重ね、経験から導かれる線と、
お客様の望みを繋ぎ一緒に喜びを築きます
『人生の記念』や『大切な人への贈り物』といった人の想いを形にするには、
伝統的な手法の鍛造や鋳造、手彫りが相応しい私は考えています。
歴史に裏打ちされた伝統技術はいろんな場面で信頼できます。
・一点物としての価値
時間と手間をかけて手作業で仕上げるため、唯一無二の個体。
・温かみや風合い
合理的に探求された手探りが生み出す、手触りは熟練工ならでは。
・修復しやすい
構造が理解しやすく、長く使われる品に向いている。
・素材の深みを活かせる
金属の表情を最大限魅力的に引き出すことができる。
私は機械も好きで、伝統技術に加えて
品質向上を狙った現代的な技術も取り入れています。
例えばアメリカの洋彫り機械(グレーバーATという微振動機能がついた彫刻刀)や
彫刻自体を実体顕微鏡の下で行なっております。
レーザー彫刻機を下書き用として使ったり、
イギリス、DURSTONの金属を薄く延べ出すローラーもお気に入りです。
日本の伝統工芸としての金工には大きくは4種類があります。
・鍛金(たんきん)金属を叩いて形を整える。
・鋳金(ちゅうきん)蝋で型を作り、石膏で埋没焼成後、溶けた金属を入れる。
・彫金(ちょうきん)鏨(たがね)で彫る技法。
・鍍金(ときん)ロジウム、金、銀などで表面に彩色(いわゆるメッキ)
私は彫金を主軸にしてますが、
それぞれ経験としてやった事はあります。
餅は餅屋という格言があるように、
それぞれの技術に奥深く深淵な崖を見たように感じます。
私が関わる事が多いのは主に鋳金です。
大きな設備や経験と勘が必要な鋳金は、
東京にある腕利の鋳造屋さん(野々垣キャストラボさん)にお願いしております。
お願いしてる鋳造は西洋に近い製法ですが、
原理的には日本の鋳金と同じです。
原型を製作して、鋳造屋さんに送り、
プラチナや18K、シルバーへ変換して頂いております。

このアラベスクのリングは鋳造したリングを鏡面へ仕上げて、
マジックで下書きして彫刻していきました。
ドーナツのような曲面は平面と違い、彫刻が数段難しくなります。

こちらのアラベスクは18K の鈑を延べ出して、
彫刻を施してから切り出したものになります。
日本の伝統的な和彫りで彫刻した般若心経になります。
Youtubeへ様々な製作、彫刻動画を載せております。
是非覗いてみて下さい◎
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